投稿者/H.Aさん(21歳・東京都在住)
あれこれ探して、やっと見つけた某大手事務所の所属モデル募集オーディション。
WEB応募でエントリーした後、無事、書類選考は合格したようで、晴れて面接の機会をいただけることとなりました。
面接会場は、憧れの某大手タレント/モデル事務所で行われるとのこと。
現在活躍されている、誰もが知っている有名な芸能人がたくさん所属されている会社です。
面接会場は、本社オフィスで行っていただけるとのこと。
青山にある憧れの事務所オフィスに行けるだけでも、心がウキウキしてきます。
面接当日は、勝負服をコーディネイトして、一生懸命カワイイ洋服を選んで着ていきました。
ドキドキした緊張の気持ちと、ワクワクした気持ちを半分ずつ抱いて、そのオフィスへ足を運びました。
想像していたとおり、ピッカピカのオフィスでテンションが上がります。
憧れの事務所のオフィスに入れただけでも満足~、って正直感じました。
この時は、まさか自分にそんなことが起こるなんて、、、想像もできなかったのですから。
モデルオーディションの面接は1-1で行われた
受付で面接に来たことを告げて、通されたのは広~い会議室。
さっすがだなーって一目でトキめいちゃいました。
「この事務所に絶対に所属したい、そのために面接頑張らなきゃっ」とテンションが上がった瞬間でしたね。
「この事務所に所属できたらいいな。そしたら、テレビにも出て、田舎にいるおばあちゃんに活躍している姿を見せることができるかな」なんて、面接官の方がいらっしゃるまで、甘い想像を浮かべて時間を過ごしていました。
そうしているうちに、コンコンと扉をノックして入ってきたのは、20代後半と思われる男性社員たった1人。

広い会議室で、私とその社員さんが1-1で面接するということです。
面接官が数名いらっしゃるのかなと思っていましたし、それにすごく若い面接官だったというのも想像とは違っていましたが、軽く挨拶した後、面接がスタートしました。
面接中はごくごく普通って感じだったでしょうか。
私からはこれまでの経歴とか、今どんなことをしているとか、そんな話をしました。
その社員さんのほうからは、会社の方針だったり、どんな女性を新しいモデルタレントとして求めている、そして今、こんな案件があるよみたいな説明をしてもらいました。
およそ1時間くらい経ったころでしょうか、そつなく無事に面接も終わろうかという時、、、
「今から携帯に電話するから」
と、面接していただいた若い社員の方が突然言いました。
履歴書に記載した私の電話番号にかけてワン切りした後、
「それ、オレの個人携帯の番号だからね。登録しておいて」
と、言われたんです。
その瞬間は、それがどういう意味かわかりませんでした。
そして、
「オレ、別に怪しい者じゃないから(笑)。これ、名刺ね」
と、憧れの会社名がちゃんと入った名刺を、私に手渡しました。

そのような感じで面接が終了し、オフィスを後にしました。
枕営業って、芸能界ではごくごく一般的なのか?
ホッと一息ついて、オフィスを出てほんの数分くらいした時でした。
最寄り駅まで歩いている途中に、先ほどの若手社員から電話がかかってきました。
若手社員「まだこのへんにいる?」
「いま、駅に向かって歩いていたところです」
と言うと、
「じゃあ、今からお茶でもしよう」
とおっしゃって、私のところへかけつけてきました。
そしてオフィスからは少し離れた路地裏に入り、古民家を改築してカフェにしたようなところへ向かったのですが、そこはあいにく満席だったのです。
すると、彼は舌打ちしつつ、
「あー、ここダメか。ほかの店だったら、うちの社員に見つかったらアレだしな・・・。まぁ今日のところはいったん解散して、また連絡するよ」
と言われ、私は帰宅したのです。
その日の夜、21時ごろだったでしょうか。
また彼から電話がありました。
「ねー、いま笹塚駅に来たんだけど、これからそっちに行っていい?」
と、いきなり言うではありませんか。
えっ、と思いましたが、面接時、私の最寄り駅や、そこからの経路を詳しく聞いてきたので、これからのモデル活動に必要なことかと思い、つい教えていたのです。
「いや、それはちょっといきなりで困ります」
と言うと、
「じゃあさ、オレと付き合おうよ。そしたら、うちの会社でモデルとして採用するから」
と就活セクハラ的な発言。
「付き合う」という体で、肉体関係を結ぶことを暗に要求してきたのです。
「これが “枕” ってやつか・・・」
まさか私のところへも、そんなオファーがやってくるなんて!
正直、わたしは迷いました。
エッチさえすれば、モデルとしてあの憧れの会社に入れるのか・・・と。
でも、私は男性恐怖症のトラウマがあり、そういう行為自体を受け付けないようになっていたのです。
私は、丁重に断りました。
すると、
「そしたら、オレが個人で動いて、君をプロデュースしてあげるから。会社とは別で、オレが個人的に全力で力を注ぐから。ここまでオレが言うってことは、すごいチャンスなんだよ」
と、さらにヒートアップして迫ってくるではありませんか。
若手社員に、業界内でそれほどまでの力があるのか、正直私にはわかりません。
でも彼は自信満々に、「君を売ってあげるよ!」と甘言を投げかけてきました。
それにしても、私は正直驚きました。
Me too 運動やらコンプライアンスやらで非常に騒がれているこのご時世においても、あの有名な、大手芸能事務所の社員でも、ここまでわかりやすい肉体奉仕を求めてくるのかと。
しかも、彼は名刺を差し出してきている訳です。
コンプライアンスとか、自分の危機管理とかのリスクのことはまったく考えないのでしょうか。
「こんなチャンスをつかまなかったら、ハッキリ言ってバカ。君はこれからどうするんだよ」
「これを断ったら、もう芸能界に入れるチャンスはないと思いなよ」
と、どんどん畳みかけてきます。
だんだん、電話口からの彼の声が罵声に変わり、説教モードになってきました。
私は男性恐怖症ですし、そもそももし芸能界に入るためにカラダを許したことをおばあちゃんが知ったらすごく悲しむだろうから、絶対に枕営業なんてしたくありません。
延々とそんな押し問答が続き、1時間くらいは電話で話していたと思います。
ただ、ひとつ心配がありました。
向こうは私の履歴書を見て住所も知っているし、先ほどの面接で駅から自宅までの詳細な道順を話してしまっていたのです。
いつ押しかけてくるのか・・・そんな不安がずっと頭の中をよぎっていました。
私は電話口で涙ながらに、この話には乗れないことを告げました。
そしたらようやく諦めてくれたみたいで、この話は終わったと思いました。
すると電話を切って数分後、彼からLINEが届きました。
電話番号を登録したので、LINEの連絡先も出てきたのでしょう。
そのLINEメッセージには、びっくりするぐらいの長文で、私の態度に対するものすごい罵倒を浴びせてきていました。
とにかく上から目線で「オレの言う通りにしておけば、事務所に所属してやったのに」とか、「〇〇社だよ?たった一度でもオレとエッチをしたら所属できるなんて、こんな夢のような話はないでしょ」と、会社の看板を盾にして、断れないように芸能界を目指す女の子を執拗に追い込んでいくのが彼の手口なのでしょう。
「40や50のオッサンとヤる訳じゃないんだから。まだ27歳のオレだよ?全然大丈夫でしょ?」
・・・そういう問題じゃないんだな。。。
それにしても、ここまで証拠を残すなんて、彼はバカなのでしょうか?
名刺のほかに、LINEまでご丁寧に証拠として残っています。
きっとこれまでも、同じような手口でたくさんの女の子を毒牙にかけてきたのかも知れません。
最初に誘われたカフェといい、面接で私の自宅の場所を聞き出すことといい、すごく手慣れていましたから。

結局、大手芸能事務所ですら、面接という公の場をつかって性欲処理の相手探しをしているのでしょうか?
悔しくて悲しくて、もうどうしようもない気持ちを抱えたまま、その日は全然眠れなかったです。
後日つい、この話を友人にしてしまったのですが、「絶対に訴えろ」と言います。
もし訴えたら、彼こそが業界を抹殺されてしまう憂き目に合うでしょうね。
でも、私にはそんな勇気がありません。
彼は手慣れた感じで、私に枕を吹っかけてきたから、面接で「こいつは何をしても大丈夫」と品定めしていたのかも知れません。
下手を打ったとしても、何も反撃してこない相手を見極めていたのでしょう。
私がターゲットの一人にされたのです。
確かにその目は当たっているのですが・・・いまだに釈然としていないというのが正直な気持ちです。
私の気持ちが少しでも晴れたらいいなと思って、こちらのサイトに投稿させていただきました。
みなさまも、枕を要求してくる芸能事務所には、くれぐれもお気をつけください。